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備える賃貸紛争

最終更新: 3月18日



賃貸マンション退去立ち合いの件で枚方市に伺ってきました。



賃借人の方は、他にこれといった部屋の使用方法において、特に問題は無く、退去まで普通に数年使用されていたことも賃貸借契約書からも確認できました。



管理会社は、家主からマンション等の管理業務を任されているため、基本的には家主側の味方です。



民法改正により敷金返還が明文化されたことは、まだまだ世間一般に知られておらず、敷金等返還請求に関し、これまで賃借人は不利な立場にありました。



本来ならば返金されるべき敷金等の存在を忘れて引っ越ししてしまったり、管理会社の担当者に言いくるめられて諦めてしまうほか、不透明な原状回復費用までも請求されており、本当に残念です。



このような不利な状況を改善していくため、賃借人の方にとって少しでも有利となる法的支援をしていく必要性があります。



この賃借人の部屋の場合、クロス下部において部分的にはがれている箇所を2つ現認できます。



いつ頃剥がれたかであったり、賃借人の注意義務違反であるか、他の要因により生じたものであるかについては不明ですが、通常使用による軽微なもの(大阪地判H7年(レ)第28号同旨)であり、〝経年劣化によるもの〟であると立ち合いの際に部屋に訪問してきた管理会社の担当者も自認されました。



クロスの経済価値は、使用期間により減少するものであり、一定期間使用すればクロスが剝離することも当然想定されます。



よくあるクロス張替費用を原状回復費用として見積られて請求されることは、敷金返還請求権と相殺して敷金返還請求権を覆滅させる狙いが管理会社側にあります。



現状回復費用はあくまで次の入居者確保のための家主側の都合にすぎず、基本は家主側負担であり、不必要な現状回復請求に賃借人が費用負担する義務はありません。



引っ越しするまでに、これまで汚れている箇所が無いか確認し、汚れている箇所を事前に清掃したり、補修可能箇所は自ら補修しておくべきです。



〝部屋の占有権・管理権限は賃借人にある〟ため、時間がある時には、自ら掃除したり補修することは遠慮せずに行っておいて下さい。



部屋内部においてどうしても修復できない箇所であったり消耗箇所があれば、そこは写真で撮って証拠として残しておき、他に有利な証拠は捨てず、立ち合いの際に証拠書類を管理会社の担当者に示して主張することをお勧めします。



有利な証拠は主張すべきであり、その場で主張が無ければ不利に扱われることがあるからです。


立ち合いの際に当事者が発言した内容については、ICレコーダーで録音しても問題はありませんし、時間がある時にファイルを再生しワードで反訳しておくことをお勧めします。



退去時における解決がベストであり、後日になっても争わずに早期解決できます。



もっとも、査定を検討せずいきなり配達記録付内容証明郵便により通知書を送付する場合、少額訴訟に発展しかねないため慎重に文面作成すべきです。



入居時に家主に対して預けた敷金等返金額は~20万円程度が相場であり、返金されるとちょっと得した気になれるかもしれませんが、返金されて当然です。



それだけの返還金債権の存在を諦めて引っ越しすることはもったいことです。



部屋の占有者として、当然のことを当然に行っておけば、退去時に〝預けた敷金を返してください〟と主張すると、すんなり敷金返還に応じてくれることがあります。



入居時に預けた敷金等が返金されることは、賃借人にとってもリーズナブルであり、家主にとっても面倒な少額訴訟を回避する経済効果があります。



退去してから数日後に、賃借人の銀行口座に返金する旨の管理会社担当者による回答文も、その場でデジカメ撮影して証拠とし、あとは振込み期日まで待つだけです。



入居当時に不動産会社から交付された重要事項説明書及び賃貸借契約書、敷金等預り金領収書及び振込明細書、管理会社との連絡文書は、退去当日まで大切に保管しておいてください。



引っ越し予定日が決まれば、時間と勝負です。

 

              

           



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                         written by 行政書士 藤井利仁         













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